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解任取り消しのホッケー女子前監督が会見「キャリアやプライドが守られた」

日本ホッケー協会から昨年10月に成績不振を理由に女子日本代表監督を解任された韓国人の柳承辰氏が、決定の取り消しを求めていた問題で、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)は7日、解任決定の取り消しを認めた。同代表の監督にはすでに永井祐司監督が就任しており、一時的ながら監督が2人となる異常事態となった。

 取り消し決定を受けて、柳氏は都内で会見し、「私の主張が全面的に認められ、大事に思っている私のキャリアやプライドが守られた」と、喜びを口にした。ただ、取り消し決定の理由について、仲裁機構は解任理由ではなく、理事会の承認を経ていない解任手続きの問題を指摘しており、今後、理事会を通じて再び解任される可能性は残っている。

 柳氏は監督としての職務復帰については「今日の判断で監督が2人いる状況になった。協会の判断になると思う。ただ、私は日本のホッケーのために全力を尽くしていくつもりに変わりはない」と、話すにとどめ、仮に再び理事会において解任が決定された場合、再び仲裁を求めるかについては「弁護士の先生と相談して」と、否定はしなかった。

 柳氏側は日本ホッケー協会が解任理由としている成績不振について13年のアジア3冠獲得、過去の代表監督との比較から解任理由にあたらないとしている。

 仲裁機構は取り消しの理由について、解任理由の不当性ではなく、手続き面の問題を指摘。解任の決定は会長、副会長、専務理事、常務理事の4人の業務執行理事会で下しており、重要事案である本件は理事会の承認が必要であるとした。また、申し立て料金の5万4000円は日本ホッケー協会が負担する。

 これを受けて、日本ホッケー協会の中村康夫専務理事は「判断は受け止める。会長、副会長らと協議した上で、再び理事会にかけるか判断したい」と話したが、解任理由の不当性は指摘されなかっただけに、15日に行われる理事会で再び解任の決定に踏み切る可能性もある。

 日本女子は昨年9月の仁川アジア大会で4位に終わり、優勝国に与えられた16年リオデジャネイロ五輪出場権を逃した。大会後に日本協会は柳氏を解任。同氏は協会の正式な機関決定がなく「プロセスが不透明」と主張。アジア大会前に協会幹部から強化委員に送られた「海外に出れば、男子は毎日、報告をしてきますが、女子は何もありません。あいつは、我々をなめているんですかね。アジア大会終わったら、勝ったとしても、やめさせましょうか?くそなまいきな、ぼうず、のさばりくさっているなら、うっとうしいだけですよ。」とのメールを根拠に、解任は不振とは無関係だったとした。PSO2 RMT

 日本協会側は柳氏の所属先コカ・コーラウエストとの契約であり、同氏は契約の当事者ではないと説明。契約書にはリオ五輪の出場権を獲得する目標達成に不具合が生じた場合は契約を解除できることが明記されており、ジア大会4位の結果を理由に解任したことに法的な問題はないと主張し、「仲裁に応じる理由はない」と反発していたが、同主張は4月3日の審問において撤回した。